プログラム紹介

医学工学プログラムは，2024年度に新設された三つの複合プログラムの中の一つです。
現在，医療の高度化に伴い，最先端の工学技術が不可欠な時代となっており，全国各地で医学と工学の連携が，大学レベルや研究者レベルで加速しています。
たとえば，本学と名古屋大学医学部・大学院医学系研究科は，2023年4月に連携協定を締結しています。
また，本学の異なる専門領域の多くの研究者が，長年，医学部，医療機関，医療機器メーカなどと共同研究等を通じて連携をしています。
このような背景から，博士前期課程において新たに医学工学プログラムとして，未来志向の教育研究をスタートさせました。幅広い工学と医学における各分野を横断し，高度な医療技術を支えるための有機的な異分野融合を推進します。

機械工学，電気・電子工学，情報工学，社会工学等の工学技術に加え，それらの医学応用などへの課題を理解し，実学を重視して，医療・福祉技術，リハビリテーション，ヘルスケアなどの諸分野における課題解決を目指しています。
特に，分野横断的な三つの領域を中心に教育研究を推進します。一つは，高度なシミュレーション技術などを駆使した「サイバー領域」，もう一つは，長年培われた実験技術などを活かした「フィジカル領域」です。サイバー・フィジカルは，近年注目されているDX（デジタルトランスフォーメーション）などに代表される技術分野と密接に関連しています。
さらに，『心で工学』に深く関係する「ハート領域」です。これら三つの領域の深化と融合を図り，未来志向の医学工学を推進していきます。